特集1 キャッチアップ!進化するがん性疼痛治療
患者自己調節鎮痛法による疼痛緩和―術後から在宅まで「痛みがない」を叶えるために
橋口 さおり
1
1慶應義塾大学医学部麻酔学教室
pp.1169-1175
発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100573
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はじめに
慶應義塾大学病院(以下,当院)は福沢諭吉を塾祖とする慶應義塾の医学部附属病院として1920(大正9)年に開院し,以後,医学生や卒後研修のための教育機関,先進医療発展のための研究機関,高度先進医療を提供する臨床病院として発展してきた.
現在の病床数は1072床で,25診療科13部門を擁する国内最大規模の病院のひとつである.患者は日本全国,また遠く海外からも来院し,病院としての役割も特殊なものとなっている.つまり,かかりつけ病院,地域の中核病院としてよりは,より高度な医療が求められることが多く,急性期病院としての役割が大きい.
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