Japanese
English
臨床報告
原発性大網捻転症の1例
Primary torsion of the omentum
大谷 吉秀
1
,
三田 盛一
1
,
牛島 康栄
1
,
宮北 誠
1
,
島津 元秀
1
,
朝戸 裕
1
,
三方 淳男
2
,
黄 聰乾
2
,
上野 恭一
3
Yoshihide OTANI
1
1国立埼玉病院外科
2慶應義塾大学医学部病理学教室
3上野外科医院
pp.1631-1634
発行日 1984年11月20日
Published Date 1984/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208873
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はじめに
Leitner1)によれば,大網捻転症は1858年にMarchetteによつて最初に報告され,本邦では,1933年に栗本2)により第1例が報告されて以来,1981年までに59例3,16,18-20)が報告されている.
一方,腹腔内および大網に原因となる器質的病変が認められず,大網の捻転のみが存在する,いわゆる"原発性"大網捻転症は,1981年にBasson4)が欧米例223例を集計しているが,本邦では,1953年の辻5)の報告以来これまでわずかに13例を数えるのみで,きわめて稀である.
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