特集 術後1週間の患者管理
Ⅱ.合併症を有する患者管理
不整脈
平 明
1
,
森山 由紀則
1
1鹿児島大学医学部第2外科
pp.305-307
発行日 1995年10月30日
Published Date 1995/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902070
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術前のリスク評価
不整脈を有する患者の病態生理と手術との関連は,不整脈での循環動態に帰結する.術前の評価は当然このことを中心になされるべきで,各種不整脈の特性とそれを修飾する手術侵襲,周術期侵襲を併せ考えた対応が必要となる.
術前からある不整脈は,術中・術後に重症化し重大な結果を招来するものか否かの判断が大切である.診断には心電図,負荷心電図,ホルター心電図,ヒス束心電図などが必要で,不整脈の種類と程度および頻度に見当をつける.超音波検査,冠動脈造影,心臓カテーテル検査,さらに詳細な電気生理学的検査が付加的に意義がある.
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