特集 施設別/新・悪性腫瘍治療のプロトコール
Ⅹ.肺癌治療のプロトコール
(4)国立病院九州がんセンター呼吸器部
矢野 篤次郎
1
,
一瀬 幸人
1
Tokujiro YANO
1
,
Yukito ICHINOSE
1
1国立病院九州がんセンター呼吸器部
pp.284-288
発行日 1994年10月30日
Published Date 1994/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901703
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肺癌治療は,基本的には臨床病期と組織型(小細胞癌か非小細胞癌か)の診断を行い,Ⅰ〜ⅢA期の非小細胞癌に対しては外科切除を,小細胞癌に対しては化学療法を中心とした集学的治療(I期例には外科切除も適応)を選択する.それ以外はすべてトライアルの域を出ないと考える.すなわち,当科ではこれまでに20年を越える肺癌診療の実績を持っているが,その間,免疫療法に主体を置いた時期や化学療法に主体を置いた時期などいろいろと治療法の変遷はあったものの,結局,結論は以上のとおりであった.よって,本稿で述べる内容は現在試行中の診療法が多く含まれている.
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