検査報告拝見 細胞診
国立がんセンター病院臨床検査部
渡部 庸一
,
岸紀 代三
pp.1506-1507
発行日 1989年11月1日
Published Date 1989/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205740
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はじめに
細胞診の「診」は,"診断"の意味がある.技師(細胞検査士)は,異常所見,異常細胞を篩別し判定する.医師(細胞診指導医)は,これに対して,細胞学的に診断する.技師だけの判断で報告書は提出しない.病理組織学的報告書(診断書)と相通ずる.この点で,他の臨床検査の報告書や成績書とは異なっている.細胞診は,細胞判定だけではなく,病因となるものが見いだされた場合,これらも記載し報告する.例えば,寄生虫卵,原虫,真菌,その他,特徴のある微生物の有無なども報告する.
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