Japanese
English
臨床報告
術前化学療法の治療経過をコンタクトサーモグラフイでfollow-upした炎症性乳癌の1例
Change of contact thermographic findings during preoperative chemotherapy in one case of inflammatory breast cancer
栗原 照昌
1
,
東 靖宏
1
,
末益 公人
1
,
長沢 雅裕
1
1埼玉県立がんセンター乳腺外科
キーワード:
コンタクトサーモグラフィ
,
炎症性乳癌
,
治療効果判定
Keyword:
コンタクトサーモグラフィ
,
炎症性乳癌
,
治療効果判定
pp.117-120
発行日 1994年1月20日
Published Date 1994/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901470
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はじめに
乳腺疾患の補助診断法の1つであるコンタクトサーモグラフィは,非侵襲性で手技も容易なことから,最近普及しつつある.サーモグラフィは腫瘍の代謝や生理機能を表す機能診断法で,マンモグラフィや超音波検査などの形態診断法にはない利点を有しており,今後の臨床応用が期待されている.
局所進行乳癌や炎症性乳癌に対しては,局所寛解を目的とした術前化学療法が一般に行われており,局所治療効果の判定は主に腫瘤の縮小率を指標としている1).われわれは,コンタクトサーモグラフィを併用することにより,腫瘍の縮小率のみでなく,腫瘍温度の変化も加味した効果判定法の有用性を報告してきた2).
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