特集 Dos & Don'ts外来の小外科
Ⅴ.肛門部
3.裂肛
岩垂 純一
1
1社会保険中央総合病院大腸肛門病センター
pp.148-149
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901338
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裂肛とは肛門上皮に生じた亀裂,びらん,潰瘍の総称で,肛門上皮の浅い単純な損傷程度のものから慢性化し潰瘍状となって筋層まで達し,肛門狭窄や肥大乳頭やskin tagなどの二次的変化を伴うようになったものまで様々である.
裂肛に対する外来での小外科としては,肥大乳頭やskin tagなどの二次的変化を伴わない,単に狭窄や疼痛によるspasmを有するものに適応となる側方皮下内括約筋切開術(LSIS1,2))がある.側方皮下内括約筋切開術とは,内括約筋を側方で粘膜下,皮下に切開することによって肛門のspasmを取り,肛門管の伸展性を取り戻す術式である.
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