特集 Dos & Don'ts外来の小外科
Ⅴ.肛門部
2.脱肛
岩垂 純一
1
1社会保険中央総合病院大腸肛門病センター
pp.146-147
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901337
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脱肛とは肛門の脱出を示す臨床的総称であり,痔核の脱出するものや肛門粘膜脱,また,痔核内に多数の血栓を形成し嵌頓状態になった痔核の急性期である嵌頓痔核などが含まれる.嵌頓痔核に対しては保存的治療が優先され,脱肛に対する外来における小外科処置としては,内痔核の脱出や粘膜脱に対するゴム輪結紮療法1,2,3)が適応となる.嵌頓痔核に対しては保存的治療が優先される.ゴム輪結紮療法は,ゴム輪結紮器を使用し,痔核根部にゴム輪をはめ込み結紮する方法である.
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