特集 Dos & Don'ts外来の小外科
Ⅰ.頭部・顔面・口腔
23.外耳瘻および耳介周囲の嚢胞性疾患
高戸 毅
1
,
赤川 徹弥
1
1東京大学医学部口腔外科
pp.62-63
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901301
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耳介は胎生第6〜7週に第1鰓弓および第2鰓弓上のそれぞれ3つ,計6つの耳介結節が癒合して形成される.このような耳介結節の癒合機転の異常で生じるものとして,耳介前方に瘻孔を形成する外耳瘻が比較的よくみられる(図1).
治療としては,瘻孔内にピオクタニンを注入してその位置を確認し,完全摘出することが必要である.外耳瘻はしばしば二次感染を起こして化膿するが,無症状で経過することも少なくない.本人が整容面から切除を希望しないなら放置しておいてもよい.
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