特集 Dos & Don'ts外来の小外科
Ⅰ.頭部・顔面・口腔
20.鼻内異物
宮尾 益征
1
1宮尾耳鼻咽喉科医院
pp.54-55
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901298
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鼻内異物は日常よくみられる症例であるが,咽頭や外耳道のそれに比し数は少ない1),また,対象となる患者もほとんど5歳未満である.したがってここでは,成人の鼻内異物には触れない.表は1988〜1992年の5年間に当院を訪れた26例をまとめたものである.男女差はなく,2歳台が最も多く.異物の種類も表のごとくいろいろであった.
幼小児は興味本位で異物を鼻腔内に入れたり出したりしてそのまま取れなくなる.そのとき親が見ている場合もあるが,まったく知らないことも多い,しばらく時間がたって一側性の悪臭を伴う鼻漏,鼻出血,鼻閉を訴えて来院することも多いので注意を要する.
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