特集 Dos & Don'ts外来の小外科
Ⅰ.頭部・顔面・口腔
12.舌小帯短縮症,舌癒着症
白石 輝雄
1
1白石耳鼻咽喉科医院
pp.36-37
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901290
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舌小帯の異常の程度は,薄いフイルム状の軽いものから,短く索状となり舌の運動を制限している中等症,さらに高度になると,舌と口腔底の間が癒着し舌の可動性が失われるものまで多岐にわたる.多くは先天的であるが,外傷や潰瘍後の瘢痕形成でも生ずる.嚥下,咀嚼には影響はないが,中等度以上になると構音障害をみることが多い.したがって,安易な切り離し手術は,後に瘢痕化を招いて症状の悪化をきたす場合があり,手術は確実に施行しなければならないのは当然である.
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