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特集 今日の甲状腺癌診療
患者のフォローアップと再発時の対策
Follow-up and treatment of recurrence for patients with thyroid cancer
原田 種一
1
,
片桐 誠
1
Tanekazu HARADA
1
,
Makoto KATAGIRI
1
1川崎医科大学内分泌・甲状腺外科
pp.1575-1580
発行日 1992年12月20日
Published Date 1992/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901055
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甲状腺癌の大部分を占める分化癌は,発育のきわめて緩慢な癌である.したがって,それだけ他の癌に較べて長期のフォローアップが必要とされる.術後の再発防止目的での甲状腺ホルモン剤の投与は,現在,国際的にルチーンに行われているが,高感度TSH測定法でTSH分泌が抑制される量を投与する.再発が発見された場合は,摘出可能であれば手術を行い,不可能の場合は正常甲状腺組織を完全に除去した後,放射性ヨード投与による治療を第一選択とする.髄様癌では,血中サイロカルシトニン測定を定期的に行い,増加をみた時には転移部位の探索を徹底的に行う.
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