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特集 今日の肺癌診療
原発性肺癌の術後フォローアップと再発時の対策
Postoperative follow up and managements for recurrence of lung cancer
坪田 紀明
1
,
吉村 雅裕
1
,
室谷 陽裕
1
,
宮本 良文
1
,
真庭 謙昌
1
1兵庫県立成人病センター胸部外科
キーワード:
原発性肺癌
,
再発肺癌
,
術後フォローアップ
,
再切除
,
多発癌
Keyword:
原発性肺癌
,
再発肺癌
,
術後フォローアップ
,
再切除
,
多発癌
pp.1295-1298
発行日 1993年10月20日
Published Date 1993/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901265
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過去9年間の原発性肺癌に対する594手術例のうち,23例(中枢型14例,末梢型9例)に術後の異時性多発癌を認め,14例(61%)に外科療法が選択された.その内訳は,部分切除5,区域切除3,葉切除2,気管形成1,スリーブ葉切後の同側スリーブ区域切除1,気管支切除1,completion pneumonectomy Iであった.在院死は他疾患による1例である.第1〜第2癌までの間隔は10例が4年以上(最長8年)となった.第1,2癌の同一組織型症例は15例で,別型となった8例中に4例の小細胞癌を数えた.3年以上生存の8例を得たが,年齢因子や治療法の選択制限などがあって予後は厳しい.中枢型と末梢型発生の両者に対応するには,3か月ごとの胸部写真と腫瘍マーカー検索,年2回の喀痰細胞診が望ましい.
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