特集 外科患者・薬物療法マニュアル
Ⅴ.併存疾患をもつ外科患者の薬物療法
21.薬物性肝障害
滝川 一
1
,
山中 正己
1
1帝京大学医学部第1内科
pp.200-201
発行日 1992年10月30日
Published Date 1992/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900994
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薬物性肝障害には,薬物そのもの,あるいはその代謝物による中毒性のものと,薬物に対する過敏反応によるものがあり,前者は薬剤投与量に比例して発生が予測可能のものであり,後者は発生を予測できないものである.実際に臨床上遭遇する薬物性肝障害の多くは,薬物に対する過敏反応によるものである.
薬物性肝障害の定義については,これまで種々のものがあるが,最近の欧米8ヵ国よりの出席者による会議では表のような合意が得られている1).
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