専門医に聞く・6
薬物性肝障害
上野 幸久
1
,
平山 千里
2
1三宿病院
2九大・第3内科
pp.1779-1783
発行日 1972年8月10日
Published Date 1972/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204429
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
症例Y.Y29歳男
昭47年2月23日扁桃炎のため抗生物質を4日間服用,2月下旬過労続き,39.9°に及ぶ発熱が3日間続き,解熱剤,抗生物質を4日間服用.解熱後かゆみがあらわれ,3月2日易疲労,食欲不振,褐色尿を自覚,3月17日某院入院,急性肝炎と診断され治療をうけるも,高度の黄疸と中等度のかゆみが持続,病状好転しないので,5月8日本院入院.
入院時食欲良好,全身違和感および倦怠感軽度,かなりのかゆみを訴える.黄疸高度,出血傾向を認めず,肝1/2横指触知,弾性軟.その他理学的に著変を認めない.5月13日肝生検施行.目下一般的療法にて経過観察中.
Copyright © 1972, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.