臨時増刊特集 診断基準とその使い方
IV.肝・胆道・膵疾患
薬物性肝障害
山本 祐夫
1
1阪市大第3内科
pp.1828-1829
発行日 1977年12月5日
Published Date 1977/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207524
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はじめに
薬物は医薬品,および化学物質を意味するが,薬物性肝障害は,中毒性機序によるものとアレルギー性機序によるものとに大別される。医薬品による肝障害は,アレルギー性機序によるものが大多数である.
薬物性肝障害の診断では,薬物の服用にひき続いて肝障害が起こったことを確かめることがまず必要であるが,最近にいたり,患者末梢血リンパ球培養法による優れた薬物アレルギー性試験が開発され,本症の診断は大きな進歩を遂げた.
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