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特集 形成外科から学び取る
皮膚母斑の切除
Surgical treatment of nevus
野﨑 幹弘
1
,
佐々木 健司
2
,
菊池 雄二
1
Motohiro NOZAKI
1
,
Kenji SASAKI
2
,
Yuji KIKUCHI
1
1東京女子医科大学形成外科
2鹿児島市立病院形成外科
pp.1271-1276
発行日 1992年10月20日
Published Date 1992/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900899
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母斑は,まさしくbirthmarkといわれるだけに予防策がない.また,患者に与える苦痛は大きい.それゆえに改善を図る心理的メリットは大きい.本疾患に対する治療はレーザー照射療法などが開発され,今やその切除対象例は色素性母斑などの黒あざが主体となっている.母斑切除と創閉鎖方法には,従来から広く行われてきた切除縫合,遊離植皮術以外に,新しくエキスパンダー法が導入され注目されている.皮弁を利用することによっても,その工夫により優れた整容的効果が期待できる.したがって,母斑例への手術にあたっては,予め修復のプランを考えてから切除デザインを決める配慮が是非とも求められる.本稿では,母斑に対する手術の適応と切除後の修復方法の実際を中心に概要を述べた.
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