Japanese
English
特集 外科・形成外科の連携と展望
会陰部・骨盤内臓器摘出後の再建
The perineal reconstruction using a musculo-fasciocutaneous flap
佐々木 健司
1
,
野崎 幹弘
1
,
寺田 伸一
1
,
森岡 康祐
1
Kenji SASAKI
1
1東京女子医科大学形成外科
キーワード:
会陰部再建
,
筋皮弁
,
骨盤腔充填
Keyword:
会陰部再建
,
筋皮弁
,
骨盤腔充填
pp.1577-1584
発行日 1998年12月20日
Published Date 1998/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903465
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会陰・殿部は肛門,尿道口,外性殖器などの大切な器官があり,悪性腫瘍切除後の再建は皮膚組織欠損の被覆だけでなく,その機能を考慮しながら再建法を選択する必要がある.近年,局所皮弁や筋膜皮弁,筋皮弁を使用しての再建は形成外科医のみならず,一般外科や産婦人科医の間にも広く普及しつつある.それにつれ皮弁による再建術後の問題点も出てきた.すなわち,皮弁壊死,瘻孔,肛門の狭窄,bulkyな皮弁による歩行障害,女性泌尿・生殖器における尿道口狭窄,尿線の乱れ,腟口露出による粘膜びらん,疼痛,性交障害などである.最近,筆者らはそれらを考慮しながら再建法を選択し,さらに若干の工夫を行っているので自験例を中心に述べた.
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