小児外科医の独白・18
先天性食道閉鎖症(日米手術成功第1例)
角田 昭夫
1
1神奈川県立こども医療センター
pp.796-797
発行日 1992年6月20日
Published Date 1992/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900835
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新生児外科の華 現在でもなお先天性食道閉鎖の治療成績で,ある程度小児外科チームの医療レベルを評価できると思う.未熟児,合併奇形,合併症(肺炎)と,リスクの高い新生児に加える開胸,食道吻合手術は,術者の高度の技術と,優れた麻酔や術前・術後管理が揃っていないと,うまく行かないからである.したがって,小児外科医学史上は手術成功第1例が大きいトピックとなる.
わが国では1960年の暮,偶然2日違いで2つの施設で手術が成功.術者の1人である植田 隆氏(前大阪市立小児保健センター副所長→兵庫医科大学外科教授)が書かれた外国の歴史や,わが国の当時の回顧を含めた論文1)から抜粋したい.
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