Japanese
English
特集 再手術の適応と術式
遺残・再発肝内結石症
Strategy for residual or recurrent intrahepatic stone
梛野 正人
1
,
二村 雄次
1
,
早川 直和
1
,
神谷 順一
1
,
近藤 哲
1
Masato NAGINO
1
1名古屋大学医学部第1外科
pp.337-344
発行日 1992年3月20日
Published Date 1992/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900754
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当科で経験した肝内結石症96例(癌合併例と無治療例を除く)のうち,遺残・再発の状態で当科に来院したもの(他院遺残再発群)は28例(29.2%),当科治療後に遺残・再発したもの(当科遺残再発群)は11例(11.5%)てあった.他院遺残再発群28例のうち再手術を行ったのは9例にすぎず,他の19例は内視鏡的切石術のみで治療しえた.また,当科遺残再発群11例は,全例内視鏡的切石術のみで治療し,再手術例はなかった.
遺残・再発例も含め肝内結石症に対する治療の原則は,PTCSによる切石を行った後に胆道系を十分精査し,その病態を正確に把握してから治療方針を決定することにある.不十分な診断のもとに安易に手術を行うべきではない.
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