Japanese
English
臨床報告
肝に発生した血管筋脂肪腫の1切除例
An excision of hepatic angiomyolipoma
渡邉 至
1
,
加藤 栄一
1
,
木村 幹
1
,
山口 正人
1
,
佐藤 智
1
,
葛西 森夫
1
,
渡部 信之
2,3
,
斉藤 春夫
2,3
Itaru WATANABE
1
1NTT東北逓信病院外科
2NTT東北逓信病院放射線科
3現博愛会一関病院
pp.1525-1528
発行日 1991年12月20日
Published Date 1991/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900701
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はじめに
血管筋脂肪腫(angiomyolipoma)の多くは腎に発生する腫瘍で,その40〜50%は全身性の結節性硬化症を有し,また結節性硬化症の随伴症として現れることも多い(60〜80%)1〜3).しかし,これが肝に発生することは極めて稀で,Goodman&Ishak(1984)4)が肝の本腫瘍12例を報告する以前には,英文の文献上に3例の記載しか認められていない5〜7).
X線学的に極めて奇異な所見を呈するが,腎に発生したものとの類似性から画像診断が可能である3,8).
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