Japanese
English
臨床報告
後腹膜の膵性コリストーマの1例
A case of pancreatic choristoma
渡邊 至
1
,
山口 正人
1
,
佐藤 智
1
,
市川 宏文
1
,
葛西 森夫
1
,
渡部 信之
2
,
小林 清
3
1NTT東北病院外科
2NTT東北病院放射線科
3NTT東北病院内科
キーワード:
分離腫
,
コリストーマ
,
高アミラーゼ血症
Keyword:
分離腫
,
コリストーマ
,
高アミラーゼ血症
pp.251-256
発行日 1993年2月20日
Published Date 1993/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901112
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はじめに
コリストーマ(choristoma)の多くは,耳鼻科領域では舌根部および舌近傍1-3),中耳・外耳に4,5),眼科では角膜,脈絡膜などに発生し6-9),本来の由来臓器から離れて存在する異所性組織が腫瘍を形成したもので,分離腫と邦訳されている.上記の各分野では,骨形成を伴った骨性分離腫としての報告が多い.
われわれは,術前診断が困難であった後腹膜の多房性嚢腫を摘除し,内容液のアミラーゼの高値に加えて,組織学的検索により膵性コリストーマと診断された症例を経験した.稀な症例として報告し,画像診断および病理組織診断上で興味ある所見を呈示する.
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