Japanese
English
特集 院内感染—現状と対策
ICUにおける感染対策
Prevention of infection related to intensive care
佐々木 繁太
1
,
妙中 信之
1
,
吉矢 生人
1
Shigeta SASAKI
1
1大阪大学医学部附属病院集中治療部
pp.1493-1499
発行日 1991年12月20日
Published Date 1991/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900695
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ICUにおける感染の背景には,患者の免疫能の低下だけでなく,各臓器不全に対しての種々の処置が一方では感染機会を増加させていることがある.ICUにおける基本的な処置のなかでも感染の原因となることの多いものとして,中心静脈カテーテルと呼吸管理をあげ対策を述べた.
中心静脈力テーテル由来の感染対策としては,輸液の無菌的調整,専任スタッフによる刺入部の管理,および回路接続部へのI-systemの導入などが有効である.
呼吸管理においては,カフ上部気管腔も含めた上気道の清浄化,気道の防御機能の維持,および呼吸回路や気管内吸引器具の無菌的な管理などが必要である.
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