特集 病院の汚染防止
特殊施設の汚染防止
ICU
石田 康子
1
,
斎藤 友子
1
1三井記念病院ICU・CCU
pp.378-380
発行日 1978年5月1日
Published Date 1978/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206528
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ICU入室患者は,抵抗力の弱い上に炎症をひき起しやすい状態にある.一般に感染に弱い.挿管中や気管切開の症例が多い中に肺炎や重症心不全の患者が混在したり,ドレーンからの腸内容排液が行われたりしている.また緑膿菌,Au抗原(+)血清肝炎,ワッセルマン(+)などの菌保持者を収容せざるをえない.ICUを無菌にできる,できないは別として二次感染予防はもちろん混合感染は絶対避けなければならない.開放的なベッドの配列の中での感染防止対策は重要かつ難しい.
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