外科医が知っておくべき最新の集中治療管理
ICUにおける抗菌薬の使用と院内感染
武藤 義和
1
,
大曲 貴夫
1国立国際医療研究センター 総合感染症コース
キーワード:
Clostridium difficile
,
Clostridium Infection
,
ICU
,
抗感染剤
,
院内感染
,
尿路感染症
,
医薬品適正使用
,
カテーテル感染
,
人工呼吸器関連肺炎
Keyword:
Anti-Infective Agents
,
Cross Infection
,
Clostridium Infections
,
Intensive Care Units
,
Urinary Tract Infections
,
Clostridium difficile
,
Pneumonia, Ventilator-Associated
,
Catheter-Related Infections
pp.49-54
発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017066292
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抗菌薬の登場は,大勢の人々の命を救うこととなった.しかし近年は,毎年のように抗菌薬の相次ぐ乱用や不適切な使用により,耐性菌の増加や院内感染の増加といった新たな問題がいたる所で報告されている.抗菌薬の適正な使用のためには,指導,教育,啓蒙活動などがきわめて重要であり,特に重症度の高い集中治療室(ICU)において各医師がすべからく基本技能として適切な抗菌薬使用をできるようになるために,本稿では院内感染対策について最近の話題を中心に概説する.
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