特集 術前・術後管理 '91
B.ハイリスク患者の手術
精神障害患者
山城 守也
1
1東京都老人医療センター
pp.40-41
発行日 1991年10月30日
Published Date 1991/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900550
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■問題点の解説■
手術にあたって問題となる精神障害には,発生時点で分けると,術前からすでに存在する精神分裂病,うつ病,痴呆,精神薄弱などの精神障害と,術中・術後に発生する脳卒中や代謝性障害,あるいは心因反応が関連した急性の精神障害とに分けられる.もちろん,術前からの精神障害の増悪や薬剤性のものも稀ではない.手術にあたっては,これらのすべての時期にわたって適正な評価と処置が求められる(表1).
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