Japanese
English
特集 胆石症の非手術的治療—現況と問題点
体外衝撃波胆石破砕療法(ESWL)—スパーク放電式による
Extracorporeal shock wave lithotripsy
跡見 裕
1
,
森 俊幸
1
,
元吉 誠
1
,
杉山 政則
1
,
松村 健三
1
,
武藤 徹一郎
1
,
森岡 恭彦
2
Yutaka ATOMI
1
1東京大学医学部第1外科
2関東労災病院
pp.1209-1214
発行日 1991年10月20日
Published Date 1991/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900523
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1986年,ミュンヘン大学グループよりスパーク放電式による体外衝撃波胆石破砕療法(ESWL)が報告され,これは新しい非侵襲的治療法として大きな期待をもって迎えられた.その後,圧電方式などによる機種が開発され,わが国においても世界に先駆けて広範な臨床応用が開始された.一連の検討から,治療成績が当初報告されたほどの胆石消失率を得るに至らず,成績の差が機種によるものでないことなどが明らかとなった,この間に腹腔鏡下胆摘術が考案されて,ESWLの存在価値に若干の疑問が投げかけられるようになった.本稿では,このような現況を踏まえ,胆石治療におけるESWLの役割を,特にスパーク放電方式の臨床結果を中心に報告する.
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