Japanese
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特集 内視鏡下外科手術
腹腔鏡下胆嚢摘出術の周術期管理
Management of laparoscopic cholecystectomy
山川 達郎
1
,
石川 泰郎
1
,
謝 宗安
2
Tatsuro YAMAKAWA
1
1帝京大学溝口病院外科
2帝京大学溝口病院麻酔科
pp.975-980
発行日 1991年8月20日
Published Date 1991/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900488
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腹腔鏡下胆嚢摘出術は外科的侵襲が少ないとされる術式であるが,安全性の面からは,手技的に一定の限界があること,また,気腹に伴う合併症,術中の偶発症や合併症などが問題であり,これらの点を考慮に入れた周術期管理が必要てある.術前検査,処置などはおおむね開腹による胆嚢摘出術に準ずるが,術前,適応については特に慎重に検討すべきであり,開腹術への切り替えの準備も十分行っておく必要がある.術中は偶発症や合併症に対する注意と,緊急開腹を含めた迅速な対応,術後も合併症に対する注意が必要である,一方,本法の利点を生かし,積極的に患者の日常生活への早期の復帰をおし進めるべきである.
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