Japanese
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特集 内視鏡下外科手術
Flexible電子腹腔鏡を用いた腹腔鏡下胆嚢摘出術—その手技とわれわれの工夫
Operative procedure of laparoscopic cholecystectonny with a flexible video laparoscope
大上 正裕
1
,
有沢 淑人
1
,
深川 裕明
1
,
若林 剛
1
,
納賀 克彦
1
Masahiro OHGAMI
1
1川崎市立川崎病院外科
pp.963-974
発行日 1991年8月20日
Published Date 1991/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900487
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1990年7月より,胆嚢結石症72例に対し,先端がflexibleな電子腹腔鏡を用いて腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し良好な手術成績を得た.術中胆道造影として,胆嚢管よりのカニュレーション法や総胆管穿刺造影法を施行し,総胆管遺残結石と術中胆道損傷がないことを確認した.電子腹腔鏡使用の利点は,①様々な角度からの手術視野が得られ,②先端面の洗浄機能により出血などの状況下でも視野の確保ができ,⑥鉗子孔より処置具の導入が可能である,などがあけられる.本法は今後,胆嚢結石症に対する手術の第一選択になってくるものと考えられ,さらにESTなどとの組み合わせにより総胆管結石症の治療への応用も期待される.
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