Japanese
English
特集 熱傷治療のトピックス
初期輸液療法—私はこうしている
Fluid resuscitation in burned patients
鈴木 敏彦
1
,
前川 和彦
2
Toshihiko SUZUKI
1
,
Kazuhiko MAEKAWA
2
1北里大学医学部形成外科
2北里大学救命救急医学
pp.797-802
発行日 1991年7月20日
Published Date 1991/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900464
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
熱傷ショックにおける初期輸液療法の目的は,多量に喪失した細胞外液を正常に戻し細胞の機能と代謝を再開させることである.その理論に基づき数々の輸液公式が提唱されているが,われわれはParklandの公式に準じて広範囲熱傷患者の初期輸液を行っている.
今回われわれは,北里大学病院救命救急センターで治療した過去5年間の広範囲熱傷患者のデータをretrospectiveに分析した.その結果,当院における初期輸液療法で臨床上特に問題はみられなかった.
本論文では,熱傷の病態および初期輸液療法における最近の知見と問題点について検討を行い,われわれの考え方を述べる.
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.