Japanese
English
特集 食道静脈瘤治療の焦点
食道静脈瘤治療におけるControversy
Controversy on treatment of esophageal varices
小林 迪夫
1
,
御手洗 義信
1
,
吉田 隆典
1
Michio KOBAYASHI
1
1大分医科人学第1外科
pp.721-728
発行日 1991年6月20日
Published Date 1991/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900454
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食道静脈瘤に対する治療は複雑多岐にわたり,緊急,待期,予防いずれの時期においてもcontro-versialな問題をもっている.緊急例に対しては安全に—時止血を得ること,また待期・予防例では確実かつ永続的な治療法を選択することが望ましい.近年の硬化療法の普及,成績の向上にはめざましいものがあるが,治療抵抗例のあること,効果の持続性に問題があることも事実である.このため,症例ごとに原疾患,肝機能,門脈循環動態などの正確な評価を行い,個々の病態に応じた治療法を選ぶべきであろう.すなわち,各種治療法の適応と限界を熟知し,これを合理的に選択あるいは組み合わせて用いる集学的治療の重要性について言及した,
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