Japanese
English
臨床報告
鈍的腹部外傷による右総腸骨動脈急性閉塞の1例
A case of acute occlusion in the right common iliac artery due to blunt abdominal trauma
山口 敏之
1
,
臼井 健二
1
,
三輪 史郎
1
,
北澤 慎次
1
,
清水 蔵一
1
Toshiyuki YAMAGUCHI
1
1小諸厚生総合病院外科
pp.619-623
発行日 1991年5月20日
Published Date 1991/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900440
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はじめに
鈍的外傷に続発する急性動脈閉塞は,比較的稀な疾患である.本症はしばしば他の臓器損傷を伴うため気づかれるのが遅れたり見逃されることが多い.しかし,放置されれば患肢の壊死または永久的な機能廃絶を来すことになり,迅速な血行再建が必要である.今回われわれは,鈍的腹部外傷に続発した急性右総腸骨動脈閉塞症を経験し,血行再建術を行う機会を得たので,若干の文献的考察を加え報告する.
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