Japanese
English
特集 急性腹症の近辺—他科からのアドバイス
小児腹部救急の実際
A clinical approach to the pediatric abdominal emergencies
東本 恭幸
1
,
高橋 英世
1
,
大沼 直躬
1
,
田辺 政裕
1
,
吉田 英生
1
Yasuyuki HIGASHIMOTO
1
1千葉大学医学部小児外科
pp.197-208
発行日 1991年2月20日
Published Date 1991/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900375
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小児外科領域においては,近年の診断技術の進歩により,術前診断がつかぬまま開腹せざるを得えない症例(古典的な急性腹症)はこく少数例に限られてきている.小児の腹部救急症例の診療にあたっては,全身状態の把握,救急初期管理,的確な診断の3者が,常に同時に遂行されなければならない.特に幼若な児ほど病状の進行が速く,手術を要する割合も高率であることに注意すべきであり,本稿ではこの点をふまえ,教室における統計をもとにして,小児に特有な病態および代表的な疾患について言及した.
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