Japanese
English
特集 急性腹症の近辺—他科からのアドバイス
内科的疾患における急性腹症
Acute abdomen in internal medicine
妹尾 恭一
1
,
塚本 令三
1
Kyoichi SENOO
1
,
Reizou TSUKAMOTO
1
1茅ヶ崎徳洲会総合病院内科
pp.173-179
発行日 1991年2月20日
Published Date 1991/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900372
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急性腹症を呈する全身的内科的疾患の鑑別のポイントについて述べた.急性腹症をみたら,常に外科的開腹を要する疾患を念頭において鑑別を進めるが,内科的急性腹症を呈する患者には一般的に以下の特徴がある.①内科的基礎疾患がある,②便が出ている,③心肺に理学的所見がある,④腹膜刺激症状に乏しい,⑤腸蠕動音がきこえる,⑥白血球増多2〜3万以上がみられる,等外科的疾患の開腹の時期を失しないことも重要であるが,開腹が禁忌となる内科疾患(特に心肺疾患など)にも留意する必要がある.そのためには,救急ではあるが,また救急であるからこそ,既往歴をはじめ問診を十分にし,理学的所見を正しく評価することが,一層強調される.
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