膵臓手術の要点—血管処理からみた術式の展開・6
慢性膵炎の手術
加藤 紘之
1
,
田辺 達三
1
,
下沢 英二
1
,
児嶋 哲文
1
,
奥芝 俊一
1
,
中島 公博
1
1北海道大学医学部第2外科
pp.1903-1905
発行日 1990年12月20日
Published Date 1990/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900336
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はじめに
慢性膵炎に対する手術は疼痛の除去を主目的として行われるが,その適応を決めるにあたっては外科医のみならず,内科医,精神科医との協力体制のもとに合議されるべきである1).また,術後の社会復帰などについて,ケースワーカーとの連絡も密にしておく必要がある.
胆管狭窄,膵仮性嚢胞,動脈瘤,門脈閉塞などの合併症を有する場合は,疼痛の有無にかかわらず,手術あるいは他の治療法の適応を判断することになる.
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