Japanese
English
特集 進行癌の画像診断—治癒切除の判定をどうするか
胸部食道癌
Preoperative diagnostic imaging for advaiced thoracic esophageal carcinoma
掛川 暉夫
1
,
山名 秀明
1
,
藤田 博正
1
Teruo KAKEGAWA
1
1久留米大学医学部第1外科
pp.1847-1854
発行日 1990年12月20日
Published Date 1990/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900327
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食道癌の術前診断として,従来は食道造影と内視鏡検査が主体であったが,最近では超音波内視鏡やMRIなどの種々の新しい画像診断装置も応用されるようになり,術前に可能な限り正確に病態を把握し,手術適応や治療方針,さらには手術術式を決定して手術に臨むようになってきた.これらの診断器機を駆使することにより,大半の症例は術前に治癒切除が可能か否かの判定が行われるようになってきている.しかし,現在の新しい診断装置は存在診断が主体で,質的診断を下すまでの機種はなく,そのためには的確な診断技術と読影力を養う必要がある.また,最新の診断器機と熟練した診断技術によっても,明確に診断をつけかねる症例があることも事実である.そこで,術前診断のみにとらわれることなく,術中においても種々の診断器機を応用し,より正確な診断が下せるよう常に努力する必要がある.
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