今月の主題 外科から内科へのメッセージ
癌の外科治療とその限界
食道癌
藤田 博正
1
,
掛川 暉夫
1
,
山名 秀明
1
1久留米大学医学部第1外科
pp.982-985
発行日 1994年5月10日
Published Date 1994/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902742
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ポイント
●食道癌の手術適応や術式はpreoperative stagingとrisk analysisによって決定される.
●粘膜癌で非全周性,数個以内なら内視鏡的粘膜切除術が,それ以外は非開胸食道抜去術が選択される.
●粘膜下層以上に深達する癌は,リンパ節郭清を伴う開胸的食道切除術が選択される.
●他臓器浸潤や遠隔臓器転移を有する癌は,原則として非手術的治療(照射化学療法)が選択される.
●延命とQOLの改善が期待される場合は,姑息的食道切除の適応がある.
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