特集 保存的治療の適応と限界—外科から,内科から
二次性(腎性)上皮小体機能亢進症
外科から
冨永 芳博
1
,
高木 弘
2
1名古屋第二赤十字病院移植外科
2名古屋大学医学部第2外科
pp.1567-1571
発行日 1990年10月30日
Published Date 1990/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900273
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
慢性腎不全患者の長期延命に伴い,様々な合併症が指摘されている.二次性(腎性)上皮小体機能亢進症(2°HPT)を中心とする腎性骨異栄養症(ROD)も深刻な合併症の一つである.通常,血液透析導入前より2°HPT, RODに対する内科的治療は開始されるが,上皮小体摘出術(PTx)を必要とする高度な2゜HPTも少なからず存在する.今回,2゜HPTの発生機序を概説し,その各段階での内科的治療を述べた後,高度な2°HPTの診断,内科的治療の限界,われわれのPTxの適応について述べてみたい.
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.