特集 保存的治療の適応と限界—外科から,内科から
Crohn病
内科から
朝倉 均
1
,
滝沢 英昭
1
,
笹川 哲哉
1
1新潟大学医学部第3内科
pp.1407-1411
発行日 1990年10月30日
Published Date 1990/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900233
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Crohn病は昭和30〜40年代にはかなり珍しい疾患と思われていたが,昭和50年代から典型的なCrohn病が10〜20歳代にみられるようになり,特定疾患の医療費受給者が4,000〜5,000人に達している.
本疾患は原因不明で,主として若い成人にみられ,線維化や潰瘍を伴う肉芽腫性炎症性病変からなり,口腔から肛門までの消化管のあらゆる部位に起こりうるが,主に回腸より大腸右半に多く,小腸大腸型44%,小腸型28%,大腸型28%で,アメリカでも本邦でも同様の傾向である1),
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