Japanese
English
臨床報告
急性骨髄性白血病経過中に多発小腸穿孔を来した1例
A case of multiple jejunal perforation occurred in a patient with acute myelocytic leukemia
塩見 正哉
1
,
蜂須賀 喜多男
1
,
山口 晃弘
1
,
磯谷 正敏
1
,
松下 昌裕
1
,
小田 高司
1
,
久世 真悟
1
,
真弓 俊彦
1
,
村上 文彦
1
,
近藤 真治
1
,
新美 教弘
1
Masaya SHIOMI
1
1大垣市民病院外科
pp.135-138
発行日 1990年1月20日
Published Date 1990/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900024
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はじめに
化学療法の進歩により急性骨髄性白血病(acutemyelocytic leukemia;AMLと略す)の予後は改善されつつあるが,その寿命の延長とともに薬剤による副作用以外にも様々な合併症が出現するようになってきている.AMLに合併する消化管障害としては出血,感染,潰瘍形成および穿孔などがあるが,消化管穿孔を来した場合には致命的となりうるため適切な対応が必要とされる.今回われわれはAML経過中に多発小腸穿孔を来し,これを救命しえた症例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.
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