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特集 手術支援機器 百花繚乱!—ロボットとデバイスホールダー
総論
消化管外科領域のロボット支援手術の歴史
History of robotic surgery in gastrointestinal surgery
菊地 健司
1
,
柴崎 晋
2
,
宇山 一朗
3,4
,
須田 康一
2,5
Kenji KIKUCHI
1
1藤田医科大学岡崎医療センター外科
2藤田医科大学岡崎医療センター総合消化器外科
3藤田医科大学先端ロボット・内視鏡手術学講座
4藤田医科大学先端外科治療開発共同研究講座
5藤田医科大学高度情報医療外科学共同研究講座
キーワード:
ロボット支援手術
,
消化器外科
,
胃癌
Keyword:
ロボット支援手術
,
消化器外科
,
胃癌
pp.1078-1082
発行日 2024年10月20日
Published Date 2024/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407214653
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【ポイント】
◆1990年代より米国で開発された手術支援ロボットは,2000年に本邦に初めて導入されたが,現在のロボット支援手術の夜明けは,2009年に行われた幽門側胃切除術であった.
◆2014年に開始された先進医療Bの多施設共同前向き単群臨床試験の結果が評価され,2018年に腹腔鏡下胃切除術,腹腔鏡下噴門側胃切除術,腹腔鏡下胃全摘術,胸腔鏡下食道悪性腫瘍手術,腹腔鏡下直腸切除・切断術を含む12のロボット支援手術術式が「(内視鏡手術用支援機器を用いる場合)」という形で保険収載され,その後も多くの消化器外科領域のロボット支援術式が順次保険収載されている.
◆安全なロボット支援手術の普及のために,日本内視鏡外科学会が中心となりロボット支援手術に関する指針や認定プロクター制度などが整備され,現状に合わせて迅速かつ柔軟に改訂,運用されている.
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