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特集 専門医必携 新外科手術書―新しい手術手技のエッセンス
I. 食道
3.食道胃接合部癌に対する経裂孔的手術(ロボット支援手術)
Robotic transhiatal surgery for cancer of the esophagogastric junction
柴崎 晋
1
,
須田 康一
1
,
宇山 一朗
1
S. Shibasaki
1
,
K. Suda
1
,
I. Uyama
1
1藤田医科大学総合消化器外科
キーワード:
経裂孔的手術
,
ロボット支援手術
,
食道胃接合部癌
Keyword:
経裂孔的手術
,
ロボット支援手術
,
食道胃接合部癌
pp.417-421
発行日 2021年4月10日
Published Date 2021/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_417
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食道胃接合部癌は,病変主座,食道浸潤長などにより適切な切除範囲が規定される.近年,Kurokawaらによる食道浸潤長とリンパ節転移頻度の関係を調べた前向き研究により一定のコンセンサスが得られ,食道浸潤長が2 cmを超えなければ縦隔内郭清は不要であり,一方で2~4 cmの場合にはNo.110を郭清することが必要とされる1).したがって,経裂孔的手技が求められるのは,食道浸潤長が2~4 cmの食道胃接合部癌である.本稿では,当科で最近取り組んでいる経裂孔的手術手技について述べる.
© Nankodo Co., Ltd., 2021