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特集 合併症を起こさない食道癌手術!—ハイボリュームセンターの技を学ぼう
各施設における合併症を起こさない技と工夫
愛知県がんセンターの技と工夫—ICG蛍光法による胃管血流評価とCollard変法を組み合わせた胸腔鏡・腹腔鏡手術による安全かつ根治的な低侵襲食道手術
Techniques and innovations at Aichi Cancer Center : Minimally invasive esophagectomy through thoracoscopic and laparoscopic approaches combined with ICG fluorescence evaluation of blood flow in the gastric tube and modified Collard's method
安部 哲也
1
,
檜垣 栄治
1
,
藤枝 裕倫
1
,
伊藤 誠二
1
,
小森 康司
1
,
清水 泰博
1
Tetsuya ABE
1
1愛知県がんセンター消化器外科
キーワード:
食道癌
,
縫合不全
,
反回神経麻痺
Keyword:
食道癌
,
縫合不全
,
反回神経麻痺
pp.906-913
発行日 2024年8月20日
Published Date 2024/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407214614
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【ポイント】
◆反回神経麻痺の原因には反回神経分枝(気管枝,食道枝)を介した直接的な牽引があり,郭清操作終了後,速やかに分枝を切離し,牽引を解除することが重要である.
◆ICG蛍光法による胃管血流評価は右胃大網動脈造影後20秒以内に造影された範囲で吻合を行うことで縫合不全を予防する.
◆Collard変法における後壁の切離長は35〜40 mmで行い,前壁はできるだけ水平方向に胃管断端を伸展しながら吻合することで,広い吻合孔が確保され,吻合部狭窄を予防する.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2027年8月末まで)。
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