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特集 血管再建を伴う高難度肝胆膵外科手術
10.変異右肝動脈を有する患者に対する膵頭十二指腸切除術
Pancreatoduodenectomy for patients with an aberrant right hepatic artery
三浦 勇也
1
,
大木 克久
1
,
杉浦 禎一
1
,
蘆田 良
1
,
山田 美保子
1
,
大塚 新平
1
,
上坂 克彦
1
Y. Miura
1
,
K. Ohgi
1
,
T. Sugiura
1
,
R. Ashida
1
,
M. Yamada
1
,
S. Otsuka
1
,
K. Uesaka
1
1静岡県立静岡がんセンター肝胆膵外科
キーワード:
変異右肝動脈
,
置換右肝動脈
,
膵頭十二指腸切除術
Keyword:
変異右肝動脈
,
置換右肝動脈
,
膵頭十二指腸切除術
pp.179-186
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka85_179
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変異右肝動脈(aberrant right hepatic artery:A-RHA)は上腸間膜動脈(SMA)から分岐する形態が一般的であるが,膵頭十二指腸切除術(PD)を行う際には,胃十二指腸動脈(GDA)や総肝動脈(CHA)根部近傍から分岐する形態にも注意が必要である.これらのA-RHAはいずれも膵頭部に近接して走行し,特に膵頭部癌では腫瘍浸潤を受けやすい.A-RHAへの浸潤が疑われる症例では,安全かつ確実なR0切除を達成するために,A-RHAの合併切除と再建を念頭において綿密な手術計画を立てるべきである.
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