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特集 新・外科感染症診療ハンドブック
各論
膵頭十二指腸切除後の感染性合併症対策
Management of infectious complications after pancreatoduodenectomy
畠 達夫
1
,
水間 正道
1
,
海野 倫明
1
Tatsuo HATA
1
1東北大学消化器外科学
キーワード:
膵頭十二指腸切除
,
臨床的膵瘻
,
予防抗菌薬
,
ドレーン培養検査
Keyword:
膵頭十二指腸切除
,
臨床的膵瘻
,
予防抗菌薬
,
ドレーン培養検査
pp.1475-1480
発行日 2022年12月20日
Published Date 2022/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213982
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【ポイント】
◆膵頭十二指腸切除は消化器外科手術の中でも手術部位感染(surgical site infection:SSI)の頻度が高い術式であり,その多くは臨床的膵瘻と関連している.
◆術前胆道ドレナージに伴い汚染状態となった胆汁内の細菌が手術部位に曝露されることでSSIの起因菌となり,その多くはEnterococcus属,Enterobacter属である.
◆胆道ドレナージ施行例などのSSIハイリスク症例には,術前胆汁培養やアンチバイオグラムに基づいた予防抗菌薬を選択することが望ましい.
◆ドレーン培養検査は術後早期より簡便かつ繰り返し施行可能であり,術後SSIサーベイランスに必須である.
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