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特集 新・外科感染症診療ハンドブック
各論
大腸癌手術の周術期における腸内細菌叢の変化と術後腸炎対策
Perioperative changes in the intestinal microbiota during colorectal cancer surgery and treatments for postoperative enteritis
赤木 智徳
1
,
北川 雅浩
1
,
猪股 雅史
1
Tomonori AKAGI
1
1大分大学医学部消化器・小児外科
キーワード:
大腸癌手術
,
腸内細菌叢の周術期変化
,
術後腸炎
Keyword:
大腸癌手術
,
腸内細菌叢の周術期変化
,
術後腸炎
pp.1457-1460
発行日 2022年12月20日
Published Date 2022/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213978
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【ポイント】
◆腸内細菌と腸管上皮細胞や免疫細胞との相互作用の実際が分子レベル,遺伝子発現レベルで明らかになってきており,多くの疾患の病態解明や新しい治療対象として実用化が期待されつつある.
◆術後腸炎に対する対策は,低位前方切除術後症候群(LARS)の診断のもと,適切に治療を行う.
◆大腸癌の治療成績のさらなる向上には,マイクロバイオームが手術成績に及ぼす影響を制御する治療戦略が必要である.近い将来,科学的進歩によって,手術関連感染症,吻合部縫合不全,大腸癌の再発を減らすことができる可能性がある.
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