増刊号 術前画像の読み解きガイド—的確な術式選択と解剖把握のために
Ⅱ 胃・十二指腸
胃癌
金治 新悟
1
,
掛地 吉弘
1
Shingo KANAJI
1
1神戸大学大学院医学研究科外科学講座食道胃腸外科学分野
キーワード:
胃癌
,
術前画像検査
,
術式選択
Keyword:
胃癌
,
術前画像検査
,
術式選択
pp.58-64
発行日 2022年10月22日
Published Date 2022/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213884
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胃癌に対する根治切除のアプローチ法はここ20年で大きく様変わりし,早期胃癌を中心に内視鏡治療や腹腔鏡手術が一般的となり,進行胃癌に対する腹腔鏡下胃切除やロボット支援手術も普及しつつある.MIS(minimally invasive surgery)は拡大された術野での出血の少ない精緻なリンパ節郭清が特徴であるが,俯瞰した術野での病変進展範囲の把握が困難であるなどの課題もある.また,外科切除例における進行胃癌の割合は増加し,化学療法後の高度進行胃癌に対して手術を行う機会が増えており,正確な画像診断をもとに術前化学療法の適応や切除のタイミングを図る必要がある.本稿では切除可能な進行胃癌を中心に,術前画像診断をもとにした切除範囲や臨床病期の決定について解説する.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2027年10月末まで)。
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