Japanese
English
臨床報告
後腹膜myolipomaの1切除例
A case of retroperitoneal myolipoma of soft tissue
牧田 直樹
1
,
宗本 将義
1
,
八木 康道
1
,
大西 一朗
1
,
萱原 正都
1
,
川島 篤弘
2
Naoki MAKITA
1
1国立病院機構金沢医療センター外科
2国立病院機構金沢医療センター臨床検査科
キーワード:
Myolipoma
,
筋脂肪腫
,
後腹膜腫瘍
Keyword:
Myolipoma
,
筋脂肪腫
,
後腹膜腫瘍
pp.231-235
発行日 2022年2月20日
Published Date 2022/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213632
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨
症例は62歳,女性.腹部CTにて左下腹部後腹膜に腫瘤を指摘され当科紹介.造影CTでは左下腹部後腹膜腔に4 cm大の不均一に造影される充実性腫瘤,MRIでは腫瘤の大部分は脂肪信号,T2画像では等信号と高信号が混在,脂肪抑制T2画像では不均一な高信号を呈した.画像上は肉腫などの悪性腫瘍も否定できず,診断治療目的に手術の方針とした.腹腔内から腹膜越しに左側後腹膜腔に境界明瞭な腫瘤を触知,主病変近傍の小結節も含め一塊で摘出した.病理組織診断では紡錘形細胞と成熟脂肪細胞の増生を認め,免疫染色にて脂肪肉腫は否定,最終診断はmyolipomaであった.Myolipomaは脂肪肉腫との判別が困難なことも多く,文献的考察を加えて報告する.
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.