Japanese
English
臨床報告
根治切除から5年後に,多発骨格筋転移で再発した胃低分化腺癌の1例
A case of poorly differentiated gastric adenocarcinoma with multiple skeletal muscle metastases
北川 祐資
1
,
田村 徳康
1
,
勝野 暁
1
,
梅谷 直亨
1
,
阿美 克典
1
Yusuke KITAGAWA
1
1河北総合病院消化器外科
キーワード:
胃癌
,
低分化腺癌
,
骨格筋転移
,
異時性再発
,
免疫療法
Keyword:
胃癌
,
低分化腺癌
,
骨格筋転移
,
異時性再発
,
免疫療法
pp.227-230
発行日 2022年2月20日
Published Date 2022/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213631
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要旨
症例は67歳男性,胃体部進行胃癌に対して幽門側胃切除術(por2>sig, pT3N2bM0, pStage ⅢA,第15版)を施行.術後補助化学療法(S-1)施行後,4年半再発なく経過.術後5年の画像検査で多発筋転移を疑う腫瘤を認めた.同時に胸水貯留を認め,筋生検で低分化腺癌を認め転移の診断となった.化学療法を再開し3次治療まで試行するも病勢進行を抑えられずBSCの方針となり,再発から6か月で永眠された.胃癌骨格筋転移の報告は稀であり確立した治療法も定まっていない.本邦報告例と併せて報告する.
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