Japanese
English
特集 ガイドラインには書いていない 大腸癌外科治療のCQ—妥当な治療と適応を見直そう
高度進行大腸癌への術前治療を分子標的薬別に考える—Total neoadjuvant therapy・triplet時代における術前治療の最新エビデンス
Impact of targeted drugs on neoadjuvant therapy for advanced colorectal cancer; the latest evidence of neoadjuvant treatment in the era of total neoadjuvant therapy and triplet chemotherapy
小倉 淳司
1
,
上原 圭
1
,
村田 悠記
1
,
水野 隆史
1
,
國料 俊男
1
,
伊神 剛
1
,
山口 淳平
1
,
宮田 一志
1
,
尾上 俊介
1
,
砂川 真輝
1
,
渡辺 伸元
1
,
杉田 静紀
1
,
横山 幸浩
1
,
江畑 智希
1
Atsushi OGURA
1
1名古屋大学腫瘍外科
キーワード:
高度進行大腸癌
,
術前治療
,
分子標的薬
Keyword:
高度進行大腸癌
,
術前治療
,
分子標的薬
pp.199-206
発行日 2022年2月20日
Published Date 2022/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213624
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
【ポイント】
◆局所進行直腸癌に対し,術前CRTへの分子標的薬併用による局所制御・生存率への上乗せ効果は証明されていない.一方,NACやinduction chemotherapyへの分子標的薬併用による局所制御への上乗せ効果の報告は散見される.
◆Stage Ⅳ・再発大腸癌では,分子標的薬を併用することで奏効率・腫瘍縮小率が上昇し,原発巣・遠隔転移巣ともR0切除やconversion手術のチャンスが増加する.
◆“Cure”をめざした術前治療との併用こそが,分子標的薬の真の使いどころかもしれない.
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.